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译·校·注丨《伊豆的舞女》2

译·校·注丨《伊豆的舞女》2

作者: 江蝉子 | 来源:发表于2022-10-19 19:59 被阅读0次

● 本译稿除重译外,同时对照知名译本,对明显相异处,疑似错译处等添加了注解。

● 所对照的知名译本包括叶渭渠译本和李德纯译本,以叶渭渠为主。

● 词义解释主要参考大辞泉(小学馆)及各类信息渠道。


译文

        那房间里装了火炉,隔扇一开,强烈的热气涌流而来。我在门槛处立住,踌躇着。一个溺死者般遍身青肿的大爷盘腿坐在火炉旁,拿一双黄烂至瞳仁似的眼睛颓丧地朝我看。身子周围旧纸或纸袋堆积成山,可说是埋在那堆纸屑中了。望着实在不似活物的山中怪像,我呆立住了。

        “这副不像话的模样让您见笑了……。不过,这是我家老头子,您不用担心。他是难看,可他动不了的,您就容他这样吧。”

        如此交待过后,据婆婆说,老头子长年中风,全身渐次瘫痪[14]了。纸堆山是各地15]寄来的中风养生的书信[16],或是各地寄来的中风药物的袋子。老头子自翻越山口[17]的旅人处所闻,经报上广告所见,便一个不落地向全国各地求教中风疗法[18],求取医药。那些信和纸袋一个不丢,置于周遭,看着,度日至今。日久年深,便堆积成了废旧纸山。

        我对婆婆无话可应,只在地炉上趴着。翻山的汽车摇撼着房屋。秋天便寒冷至此,且很快就要覆雪的山口,为何这大爷不下山呢?我思量着。我的和服上冒出蒸汽,火旺得头都痛了。婆婆出了茶馆,正和江湖艺人的女子说话。

        “是嘛,之前带来的姑娘已经这么大啦。姑娘成了才,你也够啦。竟这么漂亮了么,姑娘家长得就是快。”

        过了小一个小时,听得似是江湖艺人们启程的声响起了。我也觉得此时不该安坐不动[19],可只一劲儿心头骚乱,起身的勇气却生不出来。虽说熟惯旅途了,可女人的脚程,迟个十町[20]二十町的,也能一气追上的——我思想着,在炉旁焦躁不安。而小舞女们离了身旁,反倒我的空想就如蒙大释般鲜活地跳跃起来了。我问了送他们出去回来的婆婆:

        “那艺人今晚会住在哪里呢?”

        “那种人,谁知道会住在哪里呢,老爷。只要有客人,哪里她们都能住。今晚的住处哪有个准哟。”

        婆婆的话含了极轻蔑的意味,——那就让小舞女今晚在我房里过夜!——我甚至给煽动得作如此想。

[14]原文是“全身が不随になってしまっている”

过往译本有的是“半身不遂”→原文的なってしまっている是持续态,即全身渐渐地(持续地)瘫痪了,而半身不遂是身体的一半瘫痪。

有的是“全身不遂”→同上,此处没有译出原文的持续性,略不符。

[15]原文是“諸国”。

过往译本有的是“各县”→原文的“国”,除了国家的含义(此处肯定不是),还有地方的意思,而县是专门的区划名称,与笼统的“地方”并不能等同。

[16]原文是“手紙”,即信

过往译本有的是“药方”,语义不符

[17]原文是“峠を越える”。

过往译本有的是“翻山越岭”→峠是山口,此茶馆就在山口旁,所以意为翻越天城山口,而非泛泛的翻山越岭

[18]原文是“全国から中風の療法を聞き”,即“向全国各地求教中风疗法”

过往译本有的是“他都一一打听”→原文的“全国から”表示向全国各地求教、打听中风疗法,此处漏译了“向全国各地”。

[19]原文是“私も落着いている場合ではないのだ”。

过往译本有的是“我再也坐不住了”→“場合ではない”意为“不是这样的时候、不该如此”,是一种主观评价,而不是客观描述“自己坐不住了”。

[20]原文即“町”,是日本长度计量单位,应沿用。

        雨脚细弱了,山峰明朗起来。再等十分钟就会大放晴了——虽给婆婆不住地挽留,可我还是没法安坐着。

        “大爷,好好保重啊,就要冷了。”我由衷地说着,立起身。老头子似沉沉地动了动黄色的眼[21]睛,微微颔首。

        “老爷,老爷——”婆婆喊着追了上来。

        “您给的太多啦,这可这么好呢。”

        而后紧抱着我的包不递交,任如何推辞都说非得送到那附近不可。约莫一町的路程都碎步跟来,絮絮叨叨地说。

        “给的太多啦,我们招待不周。您的相貌我记得清楚,下回再来,我给您道谢。下回您也一定再来呀,我不会忘了您。”

        我只是给了一枚五十钱银币,所以惊讶至极险些掉泪,[22]可因为想尽快追上小舞女,婆婆蹒跚的脚步就也有些碍事。终于,到山口隧道了。

        “谢谢您,大爷一个人呢,您快回去吧。”我这么一说,婆婆才终于把包放开了。

        进入晦暗[23]的隧道,冰冷的水滴滴滴答答地坠落。往南伊豆的出口在前方微微发亮。

[21]原文是“黄色い眼を重そうに動かして”,即沉重地动着黄色的眼睛。

过往译本有的是“老大爷呆滞无神,动了动枯黄的眼睛”→原文并没有说“呆滞无神”,而且沉重地移动是动态的,也跟静态的呆滞无神难以关联。

[22]原文是“私は五十銭銀貨を一枚置いただけだったので、いたく驚いて涙がこぼれそうに感じているのだった”

过往译本有的是“我只是留下一个五角钱的银币,她竟如此惊愕,感动得热泪都快要夺眶而出”→原文中,这句的后半句意为“感到极其震惊几欲流泪”,单这么看,不知道主体是谁,很容易以为主体是老婆婆,但是前半句中的だけ是只,表示程度之低,ので表原因,在因果关系的前提下,如果感动要哭的是老婆婆,不可能觉得少,前半句就不会用だけ,所以此处的主体是“我”,即我给了(我自以为)很少的钱,(就让老婆婆对我这么热情),所以,我很震惊几欲流泪。所以,该译本把原文ので(原因)后面的“惊愕”处理成了“竟如此惊愕”,即把因果关系误解成了转折关系,且弄错了惊愕的主体

有的是“我不过给她留下五角银币,她就如此受宠若惊,泪光已在眼里旋转”→也是同样的问题。

[23]原文是“暗い”即昏暗,但并未全黑

过往译本有的是“黑魆魆”,即黑暗无光,语义不符



原文

その部屋は炉が切ってあって、障子を明けると強い火気が流れて来た。私は敷居際に立って躊躇した。水死人のように全身蒼ぶくれの爺さんが炉端にあぐらをかいているのだ。瞳まで黄色く腐ったような眼を物憂げに私の方へ向けた。身の周りに古手紙や紙袋の山を築いて、その紙屑のなかに埋れていると言ってもよかった。とうてい生き物と思えない山の怪奇を眺めたまま、私は棒立ちになっていた。

「こんなお恥しい姿をお見せいたしまして……。でも、うちのじじいでございますからご心配なさいますな。お見苦しくても、動けないのでございますから、このままで堪忍してやってくださいまし」

そう断わってから、婆さんが話したところによると、爺さんは長年中風を患って、全身が不随になってしまっているのだそうだ。紙の山は、諸国から中風の養生を教えて来た手紙や、諸国から取り寄せた中風の薬の袋なのである。爺さんは峠を越える旅人から聞いたり、新聞の広告を見たりすると、その一つをも洩さずに、全国から中風の療法を聞き、売薬を求めたのだそうだ。そして、それらの手紙や紙袋を一つも捨てずに身の周りに置いて眺めながら暮らして来たのだそうだ。長年の間にそれが古ぼけた反古の山を築いたのだそうだ。

私は婆さんに答える言葉もなく、囲炉裏の上にうつむいていた。山を越える自動車が家を揺すぶった。秋でもこんなに寒い、そしてまもなく雪に染まる峠を、なぜこの爺さんはおりないのだろうと考えていた。私の着物から湯気が立って、頭が痛むほど火が強かった。婆さんは店に出て旅芸人の女と話していた。

「そうかねえ。この前連れていた子がもうこんなになったのかい。いい娘になって、お前さんも結構だよ。こんなに綺麗になったのかねえ。女の子は早いもんだよ」

小一時間経つと、旅芸人たちが出立つらしい物音が聞こえて来た。私も落着いている場合ではないのだが、胸騒ぎするばかりで立ち上がる勇気が出なかった。旅馴れたと言っても女の足だから、十町や二十町遅れたって一走りに追いつけると思いながら、炉の傍でいらいらしていた。しかし踊子たちが傍にいなくなると、かえって私の空想は解き放たれたように生き生きと踊り始めた。彼らを送り出して来た婆さんに聞いた。

「あの芸人は今夜どこで泊るんでしょう」

「あんな者、どこで泊るやらわかるものでございますか、旦那様。お客があればあり次第、どこにだって泊るんでございますよ。今夜の宿のあてなんぞございますものか」

はなはだしい軽蔑を含んだ婆さんの言葉が、それならば、踊子を今夜は私の部屋に泊らせるのだ、と思ったほど私をあおり立てた。

雨足が細くなって、峰が明るんで来た。もう十分も待てば綺麗に晴れ上がると、しきりに引き止められたけれども、じっと坐っていられなかった。

「お爺さん、お大事になさいよ。寒くなりますからね」と、私は心から言って立ち上がった。爺さんは黄色い眼を重そうに動かして微かにうなずいた。

「旦那さま、旦那さま」と、叫びながら婆さんが追っかけて来た。

「こんなにいただいてはもったいのうございます。申し訳ございません」

そして私のカバンを抱きかかえて渡そうとせずに、いくら断わってもその辺まで送ると言って承知しなかった。

一町ばかりもちょこちょこついて来て、同じことを繰り返していた。

「もったいのうございます。お粗末いたしました。お顔をよく覚えております。今度お通りの時にお礼をいたします。この次もきっとお立ち寄りくださいまし。お忘れはいたしません」

私は五十銭銀貨を一枚置いただけだったので、いたく驚いて涙がこぼれそうに感じているのだったが、踊子に早く追いつきたいものだから、婆さんのよろよろした足取りが迷惑でもあった。とうとう峠のトンネルまで来てしまった。

「どうもありがとう。お爺さんが一人だから帰ってあげてください」と私が言うと、婆さんはやっとのことでカバンを離した。

暗いトンネルに入ると、冷たい雫がぽたぽた落ちていた。南伊豆への出口が前方に小さく明るんでいた。

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