パリジャンの見栄が生み出した
恐るべき隙間産業
別名:貸し傘屋
時代:近世
観察地:パリ
解説
近世パリには傘貸し屋なる職業が存在した。傘貸しと聞けば、突如の雨に襲わえた、傘持ちぬ不運な市民傘を貸すお仕事……と思われるかもしれない。
それを間違いではないのだが、パリの傘貸し屋は微妙に事情が異なる。資料によればパリシャンたちは、
「傘を差す」=馬車を持っていない証=下層民」
という思考回路の持ち主だったらしく、傘を差し貧乏人であることがバレろくらいなら濡れた方がマシだったようだ。となると、傘貸し屋の商売は何かというと、そう、日傘である。当時のパリジャンは、雨でびしょ濡れになることよりも、日に焼けて美肌を損なうことの方が恐ろしかったようだ。
ちなみに現代でも、東南アジアの観光地あたりでは観光客相手の傘しをやってる地域もあるようだ。噂によると、貸した傘を回収するために、傘貸し屋ネットワークがあるとか何とか。
〔コメント〕本書で取り扱う職業でも相当にニッチです。欧州広しと言えど、調べた限りでは類似てする商売は見つかりませんでした。この手の職業は往々にして、レアリティの割には性能はイマイチです。
解说
近世巴黎有借伞人的职业。一听到借伞就会想是不是将伞借给没带伞,却突然被雨淋的倒霉市民的工作。
这么说也没错,但是巴黎借伞人的情况很微妙。据资料显示,对抱着“撑伞=没马车=下等人”这样想法的巴黎市民们而言,把伞带在身边就意味着是穷人的话,还是被雨淋湿比较好。所以借伞人的生意一般指阳伞。当时的巴黎市民们比起因下雨被淋得湿透,更害怕被太阳晒黑皮肤。
顺便说一下,即使在现代,在东南亚的观光地也有向游客借伞的地区。据传闻为了回收借出的伞,还有借伞网之类的。
【评论】这在本书所选职业里也算相当离奇的了。广博如欧洲,在尽可能地调查后没找到类似的买卖。这类职业往往在稀有的同时没什么实用性。
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