このように「午後の眠気」はしかたがないものではありますが、上手に仮眠を取り入れることである程度は対処でき、また午後のパフォーマンスを上げることができます。まず、睡眠時のノンレム睡眠の「眠りの深さ」には4段階あります。
昼寝でとりたい眠りの深さは、そのうちの2段階目まで。時間にしておよそ30分程度仮眠をとれば、2段階目くらいで目を覚ますことになります。それ以上寝てしまうと、目覚めが悪くなったり夜の睡眠に影響を与えたりしてしまうので、注意が必要です。
たとえ時間があったとしても、アラームをかけるなどして仮眠は30分以内におさめるようにしましょう。
若い人の場合はすぐに深い睡眠に入れるため、10分~15分など、さらに短めでOKです。また、仮眠をとる時間が確保できないという場合は、数分間目を閉じるだけでもかまいません。睡眠は、脳の疲労回復をおこなうためのもの。人間は目から入ってくる情報が膨大なので、目が疲れてくると脳が疲れていると錯覚してしまいます。目を閉じて視界に入る情報を減らせば、たとえ眠ったという自覚がなくても疲労回復効果は十分にあります。
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