遠い昔、海を越えてきた文字
漢字って全部でいくつあるか知っているかな。
小学校で学ぶ漢字だけでも1006字。
新聞や雑誌でよく使われる漢字は2000~3000字ぐらい。
大きな漢和辞典には何万字も載っているよ。
漢字は初めから日本にあったものではなく、遠い昔に中国から伝えられたものなんだ。
もともと中国の文字だった漢字が、どのようにして日本の文字になったんだろう?
九州では、2000年も前に作られた、漢字の彫られた金印が見つかったことがある。
これは日本に漢字がたどり着いたすごく早い例なんだ。
![](https://img.haomeiwen.com/i14385791/a96c9a2f2352ed20.png)
漢字が日本に伝わったのは、奈良時代(710年~)より、もっとずっと昔のこと。
朝鮮半島から渡ってきた人々によって伝えられたらしい。
漢字と出合った日本人は、いろいろな工夫を重ね、日本語を書き表す文字として、
漢字を使うようになったんだよ。
例えば、「山」「海」を「やま」「うみ」と読む「訓読み」もそんな工夫の一つだ。
「山」「海」という中国語の文字に「やま」「うみ」という日本語の言葉を当てはめて、
中国の文字だった漢字を、日本語を書き表すための文字として、使えるようにしたんだね。
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