もちろん、おふざけの珍説です。ただ、ここでこの人の名を引いたのは、一度お世話になったことがあるからです。ジェイムズ‘・ジョイス『ユリシーズ』の翻訳で、この人が使っている「犬じもの」という言葉を頂戴した。恩返しに、このページでちょいと語馳走をふるまいました。
さて、万葉集約四千五百首の中でいちばん知られている一首は、次の歌ではないでしょうか。
たごのうちゆうちいでてみればましろにそふじのたかねにゆきはふりける
ぼくは「ましろにぞ」と習い覚えましたけれど、現代の定説では「ましろにそ」のようです。清音ソと濁音ゾについては、大野晋先生の『係り結びの研究』という頭の下がる著書があります。「平安時代の女流の物語の中の女の発言にゾはほとんど使われない」ということも、ぼくはその本で知りました。
この歌の原文は漢字です。
田児之浦従打出而見者真白衣不尽能高嶺爾雪波零家留
当然了,这就是我开的一个玩笑罢了。不过我想借此机会,感谢一个人。我在参与翻译詹姆斯·乔伊斯所著的《尤利西斯》的翻译工作时,作者在书中使用了“似狗”这样的词汇,可以说是让我开阔了眼界。
在万叶集大约四千五百首诗歌中,我最喜欢的是下面这一首:
たごのうちゆうちいでてみればましろにそふじのたかねにゆきはふりける
虽然我印象中写的是ましろにぞ,但是现代比较流行的说法是ましろにそ。关于这个词汇中ぞ与そ,浊音与清音之间的关系,大野晋先生在他的著作《连接词的研究》中曾经提及过,在平安时代由女性书写的文章中,女性是不会使用ぞ这个浊音的。
这首歌的原文,是用汉字书写的。
田児之浦従打出而見者真白衣不尽能高嶺爾雪波零家留
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