《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路。
背景音楽:鎖那 - 彼女は旅に出る
父の病気は同じような状態で一週間以上つづいた。私(わたくし)はその間に長い手紙を九州にいる兄宛(あて)で出した。妹(いもと)へは母から出させた。私は腹の中で、おそらくこれが父の健康に関して二人へやる最後の音信(たより)だろうと思った。それで両方へいよいよという場合には電報を打つから出て来いという意味を書き込めた。
父亲的病在这样的状态下维持了一个多星期。这期间,我给九州的哥哥发了一封长信。妹妹那里是由妈妈写的信。我心中暗想,说不定这就是告诉他们有关父亲病情的最后一封信了,所以在给他们的信中,都写了紧要关头就打电报叫他们回来。
兄は忙しい職にいた。妹は妊娠中であった。だから父の危険が眼の前に逼(せま)らないうちに呼び寄せる自由は利(き)かなかった。といって、折角都合して来たには来たが、間(ま)に合わなかったといわれるのも辛(つら)かった。私は電報を掛ける時機について、人の知らない責任を感じた。
哥哥工作很忙,妹妹在妊娠期。所以在父亲的危险没有迫在眼前时,是不能轻易叫他们回来的。但是,倘若他们特意赶来,而又不能见上最后一面,落这样的埋怨也叫人难受。我感到了掌握打电报的时机,实在有一种旁人无法理解的责任。
「そう判然(はっき)りした事になると私にも分りません。しかし危険はいつ来るか分らないという事だけは承知していて下さい」
“我也说不那么准确,不过您要晓得,危险随时可能发生。”
停車場(ステーション)のある町から迎えた医者は私にこういった。私は母と相談して、その医者の周旋で、町の病院から看護婦を一人頼む事にした。父は枕元(まくらもと)へ来て挨拶(あいさつ)する白い服を着た女を見て変な顔をした。
从有车站的那条街请来的医生对我这样说。我同母亲商量后,决定靠这位医生的帮助,从镇医院请来一位护士。父亲看见枕边来了一位穿白衣服的女人向他致意,便露出诧异的神色。
父は死病に罹(かか)っている事をとうから自覚していた。それでいて、眼前にせまりつつある死そのものには気が付かなかった。
「今に癒(なお)ったらもう一返(いっぺん)東京へ遊びに行ってみよう。人間はいつ死ぬか分らないからな。何でもやりたい事は、生きてるうちにやっておくに限る」
父亲老早就知道自己患了不治之症,可是他并没有发觉死亡正迫在眼前。
“这回要是病好了,我就到东京去玩一次。人哪,不知道自己什么时候死。所以想办的事情,只能趁活着的时候早点去办。”
母は仕方なしに「その時は私もいっしょに伴(つ)れて行って頂きましょう」などと調子を合せていた。
時とするとまた非常に淋(さみ)しがった。
「おれが死んだら、どうかお母さんを大事にしてやってくれ」
母亲无可奈何地附和着说;“那时候也带我一起去吧。”
有时候,他又异常凄苦地说:
“我要是死了,就多照顾照顾你娘吧。”
主播介绍
本期主播:あや
本期编辑:LMN
责任编辑:日语之声
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