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夏目漱石《永日小品》之《行列》 个人翻译

夏目漱石《永日小品》之《行列》 个人翻译

作者: 切间美星 | 来源:发表于2019-08-15 18:03 被阅读2次
夏目漱石《永日小品》之《行列》 个人翻译

                                行列

无意间从桌上抬起眼,望向入口那方,书房的门不知何时起敞开了半扇,透过约莫二尺的缝间,能瞧见宽广走廊内的光景。走廊尽头被一道中国风的扶栏所遮掩,其上的玻璃窗紧闭,从蔚蓝天际垂落的日光斜过檐端,透穿玻璃,只为外廊跟前铺上和煦的色彩,而后耀眼且温暖的围在书房的入口处。

我良久凝望着与日光相合之所,心底有如湧起徐徐炎霭般,自觉春意盎然。

正此时,那二尺余的隙间中,一个踏空而行,扶栏般高的物体显露身影。在红底上浮织如绣般纹上白色蔓草的绸带被栓成了环儿,围在额头,伸至发际之上,在与发相箍之间,应许是海棠的花和青绿的枝叶交辉落满了一周。乌黑秀发间桃红的花蕾有若晶莹饱满的水珠般清晰可见。自被装饰得寸地无余的下巴正下,缩成一条皱襞,幻成单单一抹紫彩在外廊边飘飖舞动。无论是袖摆还是手足都不见半分的身影轻巧的从落至走廊阳光上一溜烟的闪了过去。

随之其后——这次的稍显矮小。从头顶到双肩处盖着一块绯红的厚重毛织衣,余下的背部则披着交复竹叶花纹的一件。整副躯体仅能看到残留于焦炭色之中的一叶绿色,那同竹叶的花纹般大小,又比踩在走廊上的脚要更大。幼红的双足矫捷如三只般交替前行,矮小的身影便阒静的步过了二尺余的视野中。

第三位裹的头巾是蓝白交织的弁庆格子样,帽遮下展露的侧颜圆润饱满,面颊正中有如熟透的苹果般彤红。只能窥见一抹尾缘的茶褐色眉毛下蓦的凹陷,不知觉间红嫩的鼻子从一旁稍稍翻过丰实的面庞,先一步伸到了面容之外。脸以下的部位被一条黄色条纹布给满满盖住,飘长的袖摆有三寸余拖在外廊上,手上拄着一根高过身子的芝麻竹杖,杖间成簇插着辉映朗晴的鸟羽。拖在外廊上的黄条纹衣装的——应是袖管的内测,刚泛起了银白似的光芒,便也穿过了我的视界。

紧随其后冒出了一张雪白的脸庞,从额头起涂满了平整的脸颊,又从下巴反抹到耳朵根儿,整张脸有如白壁般沉静,只有一对眸子在壁中生气洋溢。嘴唇朱红浓抹,反映着苍蓝的光线。胸的一片看起来应是清紫色,其下到裙摆处倏然乱眼霏霏,身间怀抱着一把精巧的小提琴,庄重的挑着琴弓。两足走出眼中后,往背脊垫上了一块黑色的四方缎子,绣在其上的金丝刺绣一度齐日同舞。

最后登场的——真是小巧。似乎会从扶栏下跌落一般,但人却神气十足,架子颇高。整幅身躯脑袋尤为硕大,往其上显戴了一顶五彩的冠冕,在冠中央突起的顶尖恍在直拔云霄。佩在纹有井字花饰的窄袖上的紫藤色天鹅绒缨子,从背至腰下落成了三角模样,脚下另踩着赤红的短布袜。手中捏着的朝鲜团扇足有半个身子大小,其上用漆彩绘着红黄蓝三色交加的螺纹图案。

小队人马从我面前静谧行过,仍半开的门户将虚幻的日光送至入口处,我正感外廊那幅宽四尺的空间显得冷清萧然时,在对方的角落里蓦起一阵拉动小提琴的声响,随后稚幼的喉咙应和,一同开怀而笑。

家中的小孩们每日都会取来他们母亲的和服外褂和包袱皮什么的,玩起这样的游戏。

行列

 ふと机から眼を上げて、入口の方を見ると、書斎の戸がいつの間にか[#「いつの間にか」は底本では「いつの間か」]、半分明いて、広い廊下が二尺ばかり見える。廊下の尽きる所は唐からめいた手摺てすりに遮さえぎられて、上には硝子戸ガラスどが立て切ってある。青い空から、まともに落ちて来る日が、軒端のきばを斜はすに、硝子を通して、縁側えんがわの手前だけを明るく色づけて、書斎の戸口までぱっと暖かに射した。しばらく日の照る所を見つめていると、眼の底に陽炎かげろうが湧わいたように、春の思いが饒ゆたかになる。

 その時この二尺あまりの隙間すきまに、空くうを踏んで、手摺てすりの高さほどのものがあらわれた。赤に白く唐草からくさを浮き織りにした絹紐リボンを輪に結んで、額から髪の上へすぽりと嵌はめた間に、海棠かいどうと思われる花を青い葉ごと、ぐるりと挿さした。黒髪の地じに薄紅うすくれないの莟つぼみが大きな雫しずくのごとくはっきり見えた。割合に詰った顎あごの真下から、一襞ひとひだになって、ただ一枚の紫むらさきが縁えんまでふわふわと動いている。袖そでも手も足も見えない。影は廊下に落ちた日を、するりと抜けるように通った。後あとから、――

 今度は少し低い。真紅しんくの厚い織物を脳天から肩先まで被かぶって、余る背中に筋違すじかいの笹ささの葉の模様を背負しょっている。胴中どうなかにただ一葉ひとは、消炭色けしずみいろの中に取り残された緑が見える。それほど笹の模様は大きかった。廊下に置く足よりも大きかった。その足が赤くちらちらと三足ほど動いたら、低いものは、戸口の幅を、音なく行き過ぎた。

 第三の頭巾ずきんは白と藍あいの弁慶べんけいの格子こうしである。眉廂まびさしの下にあらわれた横顔は丸く膨ふくらんでいる。その片頬の真中が林檎りんごの熟したほどに濃い。尻だけ見える茶褐色の眉毛まみえの下が急に落ち込んで、思わざる辺あたりから丸い鼻が膨ふくれた頬を少し乗り越して、先だけ顔の外へ出た。顔から下は一面に黄色い縞しまで包まれている。長い袖を三寸余も縁えんに牽ひいた。これは頭より高い胡麻竹ごまだけの杖つえを突いて来た。杖の先には光を帯びた鳥の羽はをふさふさと着けて、照る日に輝かした。縁に牽く黄色い縞の、袖らしい裏が、銀のように光ったと思ったらこれも行き過ぎた。

 すると、すぐ後から真白な顔があらわれた。額から始まって、平たい頬を塗って、顎あごから耳の附根つけねまで遡さかのぼって、壁のように静かである。中に眸ひとみだけが活きていた。唇くちびるは紅べにの色を重ねて、青く光線を反射した。胸のあたりは鳩はとの色のように見えて、下は裾すそまでばっと視線を乱している中に、小さなヴァイオリンを抱かかえて、長い弓を厳おごそかに担かついでいる。二足で通り過ぎる後うしろには、背中へ黒い繻子しゅすの四角な片きれをあてて、その真中にある金糸きんしの刺繍ぬいが、一度に日に浮いた。

 最後に出たものは、全く小ちさい。手摺の下から転ころげ落ちそうである。けれども大きな顔をしている。その中うちでも頭はことに大きい。それへ五色の冠かんむりを戴いただいてあらわれた。冠の中央にあるぽっちが高く聳そびえているように思われる。身には井の字の模様のある筒袖つつそでに、藤鼠ふじねずみの天鵞絨びろうどの房の下さがったものを、背から腰の下まで三角に垂れて、赤い足袋たびを踏んでいた。手に持った朝鮮の団扇うちわが身体からだの半分ほどある。団扇には赤と青と黄で巴ともえを漆うるしで描かいた。

 行列は静かに自分の前を過ぎた。開け放しになった戸が、空むなしい日の光を、書斎の入口に送って、縁側えんがわに幅四尺の寂さびしさを感じた時、向うの隅すみで急にヴァイオリンを擦こする音がした。ついで、小さい咽喉のどが寄り合って、どっと笑う声がした。

宅うちの小供は毎日母の羽織や風呂敷を出して、こんな遊戯いたずらをしている。

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