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【日语共读】《解忧杂货店》共读连载(168)

【日语共读】《解忧杂货店》共读连载(168)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2018-04-27 11:03 被阅读19次
    ナミヤ雑貨店の奇蹟

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        在僻静街道旁的一家杂货店,只要写下烦恼投进店前门卷帘门的投信口,第二天就会在店后的牛奶箱里得到回答:因男友身患绝症,年轻女孩月兔在爱情与梦想间徘徊;松冈克郎为了音乐梦想离家漂泊,却在现实中寸步难行;……他们将困惑写成信投进杂货店,奇妙的事情随即不断发生。

    一九八五年の七月、晴美は最初の勝負に出た。数年間で貯金は三千万円を超えていたが、それを吐き出してマンションを購入したのだ。四谷の中古物件だった。どう転んでも値下がりはないと見越してのことだった。

    一九八五年七月,晴美第一次出击。几年下来,她的存款超过三千万日元,她用这笔存款买了一间公寓。那是位在田谷的中古屋,她认定这间房子无论如何都不可能下跌。

    それから約二か月後、世界の経済界に大きな激震が走った。アメリカで行われたプラザ合意により、一気に円高ドル安が進んだのだ。晴美は鳥肌が立った。日本経済は輸出産業で成り立っている。円高が進めば、不景気に陥るのではと思った。

    两个月后,世界经济开始陷入动荡的局势。五大工业国家在美国签署了广场协议后,立刻出现了日元升值、美元贬值的情况。晴美感到不寒而栗。日本经济完全靠出口产业支撑,一旦日圆继续升值,很可能导致经济景气下滑。

    この頃すでに晴美は、株取引にも手を出していた。景気が低迷すれば株価も下がる。

    那时候,晴美已经开始投资股票,一旦景气低迷,股价就会下跌。

    何てことだ、と思った。『ナミヤ雑貨店』の予言とはまるで逆ではないか。

    怎么会这样?她忍不住后悔,浪矢杂货店的预言和眼前的情况完全相反。

    しかし事態は悪いほうへとは進まなかった。景気の悪化を恐れた政府が、低金利政策を打ち出した。さらに公共事業への投資を宣言した。

    但是,事态并没有向不好的方向发展。政府担心景气持续恶化,打出了低利率政策,并宣布将投资公共事业。

    そして一九八六年の初夏、一本の電話がかかってきた。晴美がマンションを買った不動産業者からだった。まだ引っ越していないようだが、どうなっているのかと尋ねてきた。晴美が言葉を濁していると、もし転売する気ならうちで引き取りたい、というのだった。

    一九八六年初夏,晴美接到一通电话。是当初她购买中古屋时的房屋中介公司打来的,房仲说,她似乎并没有搬进去住,不知道目前房子的情况怎么样。晴美顾左右而言他,对方试探说,如果晴美有意转卖,他可以接手。

    ぴんときた。マンションの資産価値が上昇しているのだ。

    晴美立刻知道公寓的资产价值上升了。

    売る気はないといって電話を切った彼女は、すぐに銀行に向かった。四谷のマンションを担保にすれば、いくらまで金を借りられるかを確認するためだった。後日、担当者が弾き出してきた数字に驚いた。買った時の金額の一・五倍になっていた。

    她对仲说,目前不打算出售,挂上电话后,立刻去了银行,确认位在四谷的房子可以贷到多少款项。几天后,负责窗口算出来的数字令她大吃一惊,因为那笔金额是她当初购买价格的一点五倍。

    すぐに融資の申し込みをし、並行して物件を探した。早稲田に手頃なマンションがあったので、銀行から借りた金で購入した。間もなく、そのマンションの価格も上昇した。金利など、殆ど無視できるほどの上がりようだった。

    她立刻申请了贷款,同时寻找其他房子。她在早稻田找到一栋价格适中的房子,用向银行借的钱买了下来。不久之后,那间公寓的价格也上升了。上升的速度之快,完全不必在意利息的问题。

    次は、このマンションを担保に金を借りることにした。すると銀行の担当者から、会社を設立してはどうかと勧められた。そのほうが資金調達に有利だからだ。こうして生まれたのが『オフィス・リトルドッグ』だ。

    于是,她又用那栋房子做为抵押进行贷款,银行的窗口建议她成立公司。因为成立公司后,更有利于资金的调度。于是,她成立了「汪汪事务所」。

    晴美は確信した。『ナミヤ雑貨店』の予言は正しいのだ。

    晴美确信了,浪矢杂货店的预言完全正确。

    一九八七年の秋まで、晴美はマンションの購入と転売を繰り返した。物件によっては、たったの一年で値段が三倍近くになった。株価も上昇する一方で、資産は、あっという間に膨れあがった。ホステス稼業とは別れを告げた。代わりにホステス時代の人脈を生かし、イベントを手伝う仕事を立ち上げた。アイデアを出したり、コンパニオンを用意したりするのだ。世間は好景気に沸き、毎日どこかで派手なお祭り騒ぎか繰り広げられている。仕事はいくらでもあった。

    在一九八七年秋天之前,晴美不断购买公寓,然后伺机出售。有些房子在短短一年之间,价格就涨了三倍。股价也不断上升,她的资产在转眼之间大幅增加。她辞去了酒店的工作,利用在酒店上班期间建立的人脉,开始做公关业务,提供点子,安排模特儿参加派对,协助举办各种活动。由于经济繁荣,各地几乎每天都有各种热闹的派对,她根本不愁没生意。

    一九八八年に入ると、持っていたマンションやゴルフ会員権などを整理し始めた。価格が頭打ちになり始めていることに気づいたからだ。好景気は持続しているが、用心するに越したことはない。晴美は『ナミヤ雑貨店』の予言を信じている。「ババ抜き」というのも、きっと本当のことだ。考えてみれば、今のような馬鹿騒ぎがいつまでも続くことのほうがおかしい。

    一九八八年后,她着手处理手上的房子和高尔夫会员证。因为她发现价格已经原地踏步了很长一段时间。虽然景气仍然不错,但还是小心为妙。晴美相信了浪矢杂货店的预言,也相信会发生「抽鬼牌」的情况。只要仔细想一下就知道,眼前的荣景不可能一直持续下去。

    その八八年も、あと数日で終わろうとしている。来年はどんな年になるのだろう。ぼんやりと考えながら晴美は眠りについた。

    一九八八年只剩下几天就要结束了。不知道明年会是怎样的一年?晴美茫然地想着这件事入睡了。

    本期主播:草微

    本期编辑:LMN

    责任编辑:日语之声

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