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【日语共读】《鼻子》连载(6)

【日语共读】《鼻子》连载(6)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2019-02-17 00:16 被阅读1次

    皆さん、こんばんは、zoeです。

    听众朋友们大家晚上好,我是今天共读栏目的主播zoe。今天我们继续共读日本作家芥川龙之介先生的《鼻子》。では、始めましょう。

    鼻子

    芥川龍之介

    しかし、その日はまだ一日、鼻がまた長くなりはしないかと云う不安があった。そこで内供は誦経ずぎょうする時にも、食事をする時にも、暇さえあれば手を出して、そっと鼻の先にさわって見た。が、鼻は行儀ぎょうぎよく唇の上に納(おさ)まっているだけで、格別(かくへつ)それより下へぶら下って来る景色もない。それから一晩寝てあくる日早く眼がさめると内供はまず、第一に、自分の鼻を撫でて見た。鼻は依然として短い。内供はそこで、幾年にもなく、法華経ほけきょう書写(しょしゃ)の功(こう)を積んだ時のような、のびのびした気分になった。

    可是那一整天内供都担心鼻子又会长了起来。不论诵经还是吃饭的当儿,一有空他就伸出手去轻轻地摸摸鼻尖。鼻子规规矩矩地呆在嘴唇上边,并没有垂下来的迹象。睡了一宿,第二天清早一醒来,内供首先摸了摸自己的鼻子。鼻子依然是短的。内供恰似积了抄写《法华经》的功行,心情已经多年不曾感到这么舒畅了。

     
        
    所が二三日たつ中(うち)に、内供は意外な事実を発見した。それは折から、用事があって、池の尾の寺を訪(おとず)れた侍さむらいが、前よりも一層可笑おかしそうな顔をして、話も碌々ろくろくせずに、じろじろ内供の鼻ばかり眺めていた事である。それのみならず、かつて、内供の鼻を粥かゆの中へ落した事のある中童子ちゅうどうじなぞは、講堂の外で内供と行きちがった時に、始めは、下を向いて可笑おかしさをこらえていたが、とうとうこらえ兼(か)ねたと見えて、一度にふっと吹き出してしまった。用を云いつかった下法師しもほうしたちが、面と向っている間だけは、慎つつしんで聞いていても、内供が後うしろさえ向けば、すぐにくすくす笑い出したのは、一度や二度の事ではない。

    然而过了两三天,内供发现了意想不到的情况。有个武士到池尾寺来办事儿,他脸上摆出一副比以前更觉得好笑的神色,连话都不正经说,只是死死地盯着内供的鼻子。岂但如此,过去曾失手让内供的鼻子杵到粥里去的那个中童子,在讲经堂外面和内供擦身而过的时候,起先还低着头憋着笑;后来大概是终于憋不住了,就噗哧一声笑了起来。他派活儿给杂役僧徒的时候,他们当着面还毕恭毕敬地听着,但只要他一掉过身去,就偷偷笑起来,这样已不止一两回了。 

    内供ははじめ、これを自分の顔がわりがしたせいだと解釈(かいしゃく)した。しかしどうもこの解釈だけでは十分に説明がつかないようである。――勿論、中童子(ちゅうどうじ)や下法師(しもほうし)が哂わらう原因は、そこにあるのにちがいない。けれども同じ哂うにしても、鼻の長かった昔とは、哂うのにどことなく容子ようすがちがう。見慣れた長い鼻より、見慣れない短い鼻の方が滑稽こっけいに見えると云えば、それまでである。が、そこにはまだ何かあるらしい。
        ――前にはあのようにつけつけとは哂わなんだて。

    内供最初认为这是因为自己的相貌变了。然而光这么解释,似乎还不够透彻。——当然,中童子和杂役僧徒发笑的原因必然在于此。同样是笑,跟过去他的鼻子还长的时候相比,笑得可不大一样。倘若说,没有见惯的短鼻子比见惯了的长鼻子更可笑,倒也罢了。但是似乎还有别的原因。

    今天的共读到此结束,感谢大家。

    では、おやすみなさい。

    本期监制: 日语之声

    本期小编: 沫    言

    本期主播: z o e

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