次に武田祐介。 スラップ奏法 と多弦ベース(弦の数が多いベースのこと。 通常のベースは4弦。 彼は主に5弦、 6弦を使用する) をこよなく愛するベーシスト。 一時期7弦ベースなるものを買おうとしていたらしく、 その時はメンバー全員で必死に説得してやめさせた。
「いらないよ」 と。
接下来是武田佑介。他是喜欢用拍击(slap)和多弦的贝斯(有多根弦的贝斯,通常的贝斯是4弦。他主要使用的是5弦或者6弦)来演奏的贝斯手。一度好像还想买7弦的贝斯,那时候我们全员都拼命地说服他不要买,“没有必要啊”。
メカが大好き、 ゲームも、 エアガンとかも。 一番オタク的性質を持っている。 家で買ってきたオーディオ機器とかのセッティングをする時は必ず武田を頼る。 大雑把にリクエストを言えば笑顔で全部楽しそうにやってくれる。
喜欢机甲、游戏、模型枪(air gun),最具有宅男的特质。如果家里需要购买音响等设备时一定要找武田。只要粗略的说出自己的需求武田君就能微笑着帮你选到。
彼と出逢ったのは18の時。 大学入学後、 最初桑原は智史を連れてきた。 ベーシストだけ最後まで決まらずにいた僕らは何度かオーディションなんかもしたけど結局決まらず、 智史が音大の後輩で一人いいのがいるということで連れてきたのが武田だった。
当時の彼はバンダナ、 腰にスカーフを巻く、 なにやらアラビアンな格好でスラップベースを弾くという独自のジャンルを開拓していた。
小さくて、 なかなかの男前、 〝魅せる〟 技が上手だった武田の術中にまんまとハマり一緒にやってくれと僕らはお願いした。
和他相遇的时候是19岁。大学入学后,最初桑原带来了智史。只有贝斯手到最后还没有决定,我们曾试过几次镜,但最终还是没有决定,智史说有一位音乐学院的后辈还蛮不错,便带了过来,这个人就是武田。
当时他戴着印花大手帕,腰间围着丝巾,穿着阿拉伯风格的衣服弹奏slap贝斯,开辟了自己独特的风格。
个子小巧,是绝对的美男子,擅长使用“魅力”技,我们立即请求他加入乐队。
武田は最初ずっと俺と話すのに緊張していた。 下手したら数年、 ずっと。 繊細な男だった。 俺もそれを敏感に受け取って、 なかなかどう接していいかわからない時があった。 今もあの時の武田の気持ちはわからないな、 後から入ってきたものとして緊張してたのかな。 俺がデカいから怖かったのかな。
武田最初和我说话的时候都很紧张。这么几年,一直都是。他是个纤细敏感的男人。我也有过这么敏感地,不知道怎么和他接触的时候。现在我也不清楚当时武田的心情,也许是因为后来才加入进来而紧张呢?也许是因为我的缘故才害怕呢?
3人兄弟の末っ子。 兄弟との関係もあまりいい方ではなかったらしく語りたがらない。 メンバーの中で一番繊細でナイーブな面を持ってる。 今ではだいぶメンタルの弱い桑原と智史を武田と俺の二人でどうにかこうにか励ますような図式が増えた気がする。頼りになるやつ。
武田君在家里三兄弟中排行最末。兄弟间的关系似乎不怎么好,都不怎么愿意提起。有着成员中最纤细最天真的一面。但现在感觉大概武田和我两个人鼓励内心脆弱的桑原和智史的画面开始越来越多了。真是个值得信任的家伙。
加入当時の武田の印象はズバリ大食い。 ほっそりとした身体にこれでもかってくらい飯を食らう。 まだ俺らも当時駆け出しで、 インディーズレーベルに所属していたとはいえ給料は月15000円。 ほぼないに等しかった。 レコーディングやツアー中のご飯は事務所の社長が奢ってくれるためそこでどれだけ食いダメられるかが勝負だった。
当时对加入的武田印象就是食量超大。这么小的身体里是怎么吃下这么多的饭的。我们当时还是新人,虽然我们属于独立乐队,但工资是每个月15000日元(≈900元人民币)。几乎相当于没有。在录音和旅行中吃饭,是事务所的社长请客,所以大家在餐桌上都拼尽全力一决胜负。
メンバーみんな結構食べるほうだったが武田のそれは異常だった。 人の分でも食う。隣のも食う。 テーブルの向こうの皿でも食う。 「それいらないの? 」 が彼の口癖だった。 今思い出しても笑える。
大家都特别能吃,但是武田的能吃出乎异常。不仅吃自己的那份,还连旁边的一起吃了,即使是桌子对面的也吃。“那个你还吃吗?”就是他的口头禅。现在想起这些还能笑出来。
そのうち食事の時にメンバーの間で密かな駆け引きがはじまった。 席につく時になにかと不穏な動きを皆しだすのだ。 理由はただ一つ。 「武田のそばに座りたくない」 。 これだけだった。
武田の目の前で食うとすかさずあの言葉が出てくるのだ。 そう、 あの「それいらないの? 」 。
こっちはゆっくり味わって食べたいだけなのにそう言われるとなんだか気圧されてあげてしまう。 しかも目の前でどんぶり飯を片手にいつでも離さず常に鼻息荒くおかずに狙いを定める武田を見ると落ち着いて食えないのだ。 特に俺と桑の中でそこは猛烈な駆け引きがあった。
其中,在吃饭的时候成员间开始了秘密的商议。每次就席的时候大家都会有不安的举动。理由只有一个,“我不想坐在武田的旁边”,就只是这样。
在武田面前吃饭的话,就会出现那句话。没错,就是那句“那个你还吃吗?”
其实我只是想慢慢地品尝一下,但是听到这样的话总是感觉压力山大,不得不给他。而且看到一手拿着大碗饭,一边喷着粗重的鼻息虎视眈眈的武田,就感觉无法平静地吃饭。特别是当他与我和桑君之间总会引发猛烈的争夺。
一度武田のお母さんに会う機会があってそのことを話したことがあった。 そしたら驚くことに家では祐介はあまり食べないんですとの返事がきた。 メンバー一同驚愕。 お母さんのごはんが好きじゃないのかな、 家ではキャラが違うのかな、 など様々な憶測がとんだ。 どれが正解なのかはわからないけど、 僕はひとつしっくりくる見立てをしてみた。 武田は3人兄弟。 しかも男だけで末っ子。 きっとやかましかったろう。 食事の時なんかは兄貴たちに飯を奪われるような経験があったのではないだろうか。 その時の経験から食事の時は基本正座、 左手には常に茶碗を持ち、 体勢はやや前傾姿勢という今の攻撃的なスタイルができあがったのではないだろうか。
有一次我见到了武田的妈妈,我曾经把这件事告诉过她。令人惊讶的是,武田妈妈说,在家里佑介都不怎么吃东西。大家都惊愕了。不知道是不是不喜欢妈妈做的饭呢,还是在家的性格不一样呢,等等各种猜测。虽然不知道那个是正确答案,但是我尝试从一个简单的视角来推断。武田家有三兄弟,但是他是家里最小的。肯定经常闹矛盾吧。吃饭的时候有被哥哥们抢走吃的的经历吧。从那个时候的经验来看,吃饭的时候保持正坐,左手拿着饭碗,身体微微地前倾,这种略带攻击的姿态已经慢慢形成了。
俺も桑も二人兄弟、 智史は4人だけど智史以外全員女子。 自分の獲物を奪われる恐れのある天敵は近くにはいなかった。 そうすると一気に武田が愛おしく思えてくる。
「もっと食えよ武田、 なぁ腹へってんだろ、 もっと食え、 ほら俺の分も」 。 そんな気持ちになってくる(断っておくがこれは全部僕の推測です) 。
あれから10年。 僕らはそろそろ中年に差しかかり、 食事の量もめっきり減った。 武田も人並みにしか食べなくなってしまった。 まぁ、 平和な食事会ができるということでめでたしめでたし。
我和桑君都是家里两兄弟,智史家里有4个,但除他之外都是姐妹,身边都没有能够抢夺自己猎物的天敌。这样一想就会觉得武田很可爱。
“多吃点啊武田,你还没吃饱吧,再多吃点,把我那份也吃了”。就会有这样的感觉(以上全是我的推断)。
从那以后的十年。 我们差不多中年了,饭量也明显减少了。 武田也只能吃和平常人一样了。 嘛,因为终于能举办和平的聚餐了,所以我很高兴。
食事もそうだがメンバーの中で一番酒を呑むのも武田だ。 強い。 他三人は家に帰ったら必ずビールを空ける、 みたいな習慣は皆無だが武田はそういう日本男子的なところがあるらしい。
ツアーで俺が完走するまで禁酒を宣言すると、 武田も勢いでつき合ってくれたりしたな。 俺はたまに呑むくらいだったから大した苦ではなかったけど、 武田はほんとに呑みたそうだった。
そして終わったあと、 それはそれはいい顔でお酒を呑んでいた。 呑んでる時の武田が一番幸せそうだ。
和吃饭一样,我们中最能喝酒的也是武田。酒量特好,其他三人都没有回家后把啤酒喝光的习惯,而武田还保持着这种日本男子的气概。
在巡回演出全部结束前,宣布需要禁酒时,武田也爽快地同意了。因为我只是偶尔会喝一口,所以没什么大问题,可是武田却看起来真的很痛苦。
在巡演结束后,他终于可以大口地喝酒了,喝起酒的武田看起来真的是最幸福的。
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