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【日语共读】《心》夏目漱石(95)

【日语共读】《心》夏目漱石(95)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2018-12-09 19:04 被阅读3次

           《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路

    BGM;岩崎元是 - ひとりにしないで

        兄が帰って来た時、父は寝ながら新聞を読んでいた。父は平生(へいぜい)から何を措(お)いても新聞だけには眼を通す習慣であったが、床(とこ)についてからは、退屈のため猶更(なおさら)それを読みたがった。母も私(わたくし)も強(し)いては反対せずに、なるべく病人の思い通りにさせておいた。

        

        「そういう元気なら結構なものだ。よっぽど悪いかと思って来たら、大変好(い)いようじゃありませんか」

      

          兄はこんな事をいいながら父と話をした。その賑(にぎ)やか過ぎる調子が私にはかえって不調和に聞こえた。それでも父の前を外(はず)して私と差し向いになった時は、むしろ沈んでいた。

       哥哥到家的时候,父亲正躺着看报纸。父亲平素有个习惯,什么事都可放下,报纸不能不读。卧床以后很无聊,就更爱看了。母亲和我都迁就他,尽量满足病人的愿望。

         “爹这么精神不错嘛。原来我还以为很   重了哪。这不是很好么?”

          哥哥一边这么说着,便同父亲聊起来。他那过分热乎的腔调,我听着很不入耳。可是背着父亲同我在一起时,他倒沉静了。

    「新聞なんか読ましちゃいけなかないか」

    「私(わたし)もそう思うんだけれども、読まないと承知しないんだから、仕様がない」

     兄は私の弁解を黙って聞いていた。やがて、「よく解(わか)るのかな」といった。兄は父の理解力が病気のために、平生よりはよっぽど鈍(にぶ)っているように観察したらしい。

       “不让他看报不行么?”

        “我也这么想,可他非看不可。没办法。”

        哥哥默默地听着我的辩解,停了一下,说:“看得懂么?”他似乎觉察出父亲因为患病,理解能力比平时好象差多了。

      「そりゃ慥(たし)かです。私(わたし)はさっき二十分ばかり枕元(まくらもと)に坐(すわ)って色々話してみたが、調子の狂ったところは少しもないです。あの様子じゃことによるとまだなかなか持つかも知れませんよ」

     兄と前後して着いた妹(いもと)の夫の意見は、我々よりもよほど楽観的であった。父は彼に向かって妹の事をあれこれと尋ねていた。「身体(からだ)が身体だからむやみに汽車になんぞ乗って揺(ゆ)れない方が好い。無理をして見舞に来られたりすると、かえってこっちが心配だから」といっていた。「なに今に治ったら赤ん坊の顔でも見に、久しぶりにこっちから出掛けるから差支(さしつか)えない」ともいっていた。

       “很清楚。刚才我在他枕边坐了二十来分钟,说了不少事情,没有一点失常的地方。这样的话,也许还能维持一阵呢。”

        跟哥哥前后脚到家的妹夫,比我们更要乐观。父亲向他这呀那的问过妹妹的情况后说:“身子到底是不方便,还是别轻易坐那摇摇晃晃的火车为好。她要是硬来看我,我反倒不安。”父亲又说:“没什么。我好久没出门了,这回病好了,我就去看看小外孙。不要紧的。”

     

     


    主播介绍

      本期主播:潇匠

      本期编辑:LMN     

      责任编辑:日语之声


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