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【日语共读】蟹工船(23)

【日语共读】蟹工船(23)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2019-02-17 00:39 被阅读3次

    今天主播 miko 为我们继续带来

    日本文学《蟹工船》(23)

      では、はじめましょう!

               蟹工船(23)                           

        朝早くから、機関部が急がしかった。錨を上げる震動が、錨室と背中合せになっている漁夫を煎豆(いりまめ)のようにハネ飛ばした。サイドの鉄板がボロボロになって、その度にこぼれ落ちた。――博光丸は北緯五十一度五分の所まで、錨をなげてきた第一号川崎船を捜索した。結氷の砕片(かけら)が生きもののように、ゆるい波のうねりの間々に、ひょいひょい身体(からだ)を見せて流れていた。が、所々その砕けた氷が見る限りの大きな集団をなして、あぶくを出しながら、船を見る見るうちに真中に取囲んでしまう、そんなことがあった。氷は湯気のような水蒸気をたてていた。と、扇風機にでも吹かれるように「寒気」が襲ってきた。船のあらゆる部分が急にカリッ、カリッと鳴り出すと、水に濡れていた甲板や手すりに、氷が張ってしまった。船腹は白粉(おしろい)でもふりかけたように、霜の結晶でキラキラに光った。水夫や漁夫は両頬を抑(おさ)えながら、甲板を走った。船は後に長く、曠野(こうや)の一本道のような跡をのこして、つき進んだ。

     一清早,机房就忙起来了。启锚的震动声把住在背靠锚舱的渔工震得跟炒豆子似的直蹦。船帮的铁板每震一下就哗啦哗啦掉碎片。——博光号开到北纬五十一度五分的地方寻找在这里下锚的第一号作业船。冰凌的碎块儿跟活物一样随着缓慢的波浪一隐一现地漂流着。但有时,四下里,这种碎冰聚成一望无际的一大片,一边冒着水泡,眼瞅着就把船困在当中。冰凌冒着蒸汽一般的水气,寒气袭人,就像吹着电扇似的。船身各个部分突然嘁嚓喀嚓地响,被水打湿了的甲板、栏杆都结上了冰。船帮上好像搽了香粉似的,霜凌闪闪发光。水手、渔工捂着脸在甲板上跑。船在向前挺进,后边长长地留下一条痕迹,就像荒野中的一条路。 


     川崎船は中々見つからない。

     作业船怎么也找不到。 


     九時近い頃になって、ブリッジから、前方に川崎船が一艘浮かんでいるのを発見した。それが分ると、監督は「畜生、やっと分りゃがったど。畜生!」デッキを走って歩いて、喜んだ。すぐ発動機が降ろされた。が、それは探がしていた第一号ではなかった。それよりは、もっと新しい第36号と番号の打たれてあるものだった。明らかに×××丸のものらしい鉄の浮標(ヴイ)がつけられていた。それで見ると×××丸が何処(どこ)かへ移動する時に、元の位置を知るために、そうして置いて行ったものだった。
     将近九点的时候,从船桥上发现前方飘着一条作业船。一看清楚,监工高兴得在甲板上连奔带跑地叫。“娘的!可找着啦!娘的!”马上把机动船放了下去。可是,那并不是正在找的一号船。这条船要新得多,标着第36号字样。它带着一个分明是××号的铁浮标。看来是××号要开往别处去的时候,为了能找到原位置这样留下来的。

     浅川は川崎船の胴体を指先きで、トントンたたいていた。
     浅川拿指头咚咚地敲着船帮。

     「これアどうしてバンとしたもんだ」ニャッと笑った。「引いて行くんだ」
     “这船敢情还真棒!”他眯着眼笑了。“拖走!”

     そして第36号川崎船はウインチで、博光丸のブリッジに引きあげられた。川崎は身体を空でゆすりながら、雫(しずく)をバジャバジャ甲板に落した。「一(ひと)働きをしてきた」そんな大様な態度で、釣り上がって行く川崎を見ながら、監督が、「大したもんだ。大したもんだ!」と、独言(ひとりごと)した。

    于是,第36号作业船就被绞车吊上了博光号的船桥。作业船在半空中摇摇晃晃,劈哩叭拉地往甲板上掉水点子。监工带着活像立了汗马功劳似的那种神气劲儿,瞧着吊上去的作业船自言自语地说道:“好得很!好得很!”

    本期主播

    栏目/日语共读

    翻译/林少华

    主播/miko

    小编/小小铭

    责编/日语之声


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