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【日语共读】《心》夏目漱石(115)

【日语共读】《心》夏目漱石(115)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2019-01-17 23:26 被阅读2次

           《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路。

     「私が夏休みを利用して始めて国へ帰った時、両親の死に断(た)えた私の住居(すまい)には、新しい主人として、叔父夫婦(おじふうふ)が入れ代って住んでいました。これは私が東京へ出る前からの約束でした。たった一人取り残された私が家にいない以上、そうでもするより外(ほか)に仕方がなかったのです。

       “我头一次放暑假回故乡的时候,叔叔夫妇已经成了新主人,住在我那双亲死后的空宅中。这是在我去东京之前就商议定的。因为家里只剩下我一个人,又不在家,除此之外也没有别的办法。

      叔父はその頃(ころ)市にある色々な会社に関係していたようです。業務の都合からいえば、今までの居宅(きょたく)に寝起(ねお)きする方が、二里(り)も隔(へだた)った私の家に移るより遥かに便利だといって笑いました。これは私の父母(ふぼ)が亡くなった後(あと)、どう邸(やしき)を始末して、私が東京へ出るかという相談の時、叔父の口を洩(も)れた言葉であります。私の家は旧(ふる)い歴史をもっているので、少しはその界隈(かいわい)で人に知られていました。あなたの郷里でも同じ事だろうと思いますが、田舎では由緒(ゆいしょ)のある家を、相続人(そうぞくにん)があるのに壊(こわ)したり売ったりするのは大事件です。今の私ならそのくらいの事は何とも思いませんが、その頃はまだ子供でしたから、東京へは出たし、家(うち)はそのままにして置かなければならず、はなはだ所置(しょち)に苦しんだのです。

        那时候,叔叔好象跟城里许多公司都有关系。他笑着说,若从业务关系上来说,住在以前的旧宅要比搬到相距二里远的我家,可方便多了。这是父母死后,我要去东京商量如何处置房子时,叔叔露出的口风。我家门楣很有根底,在附近一带颇有名气。你的家乡也是这样吧?在乡下倘若乡里有名门的房子有继承人却被破败或变卖了,可是件了不得的大事。要是现在,我当然不会把这种事放在心上的,但那时我还是个孩子,要到东京去,又得保留房子,为处置房子愁得没办法。

       叔父(おじ)は仕方なしに私の空家(あきや)へはいる事を承諾してくれました。しかし市(し)の方にある住居(すまい)もそのままにしておいて、両方の間を往(い)ったり来たりする便宜を与えてもらわなければ困るといいました。私に固(もと)より[#「私に固(もと)より」は底本(ていほん)では「私は固(もと)より」]異議のありようはずがありません。私はどんな条件でも東京へ出られれば好(い)いくらいに考えていたのです。

        叔叔无奈,答应了搬进我的空宅。但是他讲城里的住处也得保留,必须得有来往两地的便利。我当然不会反对,我只是想不管什么条件,只要能去东京就行。

        子供らしい私は、故郷(ふるさと)を離れても、まだ心の眼で、懐かしげに故郷の家を望んでいました。固よりそこにはまだ自分の帰るべき家があるという旅人(たびびと)の心で望んでいたのです。休みが来れば帰らなくてはならないという気分は、いくら東京を恋しがって出て来た私にも、力強くあったのです。私は熱心に勉強し、愉快に遊んだ後(あと)、休みには帰れると思うその故郷の家をよく夢に見ました。

         孩子般的我,离开故乡后,心里依然怀念着故乡的家。以游子之心眷恋着,那里还有自己可归的家园。尽管我是那么喜欢东京,然而放假回家的心情却更迫切。我在专心学习愉快游玩之后,常常梦见放假就可以回去的故乡的家。

       

    主播介绍

    本期主播:开心花甲粉

    本期编辑:LMN

    责任编辑:日语之声

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