你的名字
故事发生的地点是在每千年回归一次的彗星造访过一个月之前，日本飞驒市的乡下小镇糸守町。在这里女高中生三叶每天都过着忧郁的生活，而她烦恼的不光有担任镇长的父亲所举行的选举运动，还有家传神社的古老习俗。在这个小小的城镇，周围都只是些爱瞎操心的老人。为此三叶对于大都市充满了憧憬。
然而某一天，自己做了一个变成男孩子的梦。这里有着陌生的房间、陌生的朋友。而眼前出现的则是东京的街道。三叶虽然感到困惑，但是能够来到朝思暮想的都市生活，让她觉得神清气爽。另一方面在东京生活的男高中生立花泷也做了个奇怪的梦，他在一个从未去过的深山小镇中，变成了女高中生。两人就这样在梦中邂逅了彼此。
文中的人称代词有重要作用，而中文的第一人称【我】已经反映不出性别，故采取我（♂），我（♀）的方式表现。
第二章 端緒
第二章 端绪
知らないベルの音だ。
不熟悉的铃音。
まどろみの中でそう思った。目覚まし？でも、俺はまだ眠いのだ。昨夜は絵を描くのに夢中になっていて、ベッドに入ったのは明け方だったのだ。
朦胧中这样觉得。清醒了吗？但我（♂）还是好困。昨天绘画来了劲，直到将明时分才上床。
「......くん。......たきくん」
【……君。……TAKI君】
今度は、誰かに名を呼ばれている。女の声。......女？
这次是有人在叫我（♂）的名字。女孩子的声音。……女孩子？
「たきくん、瀧くん」
【TAKI君，瀧君】
泣き出しそうに切実な声だ。遠い星の瞬きのような、寂しげに震える声。
带有哭腔的确实的声音。遥远群星的闪烁一样，寂寥而震颤的声音。
「覚えて、ない？」
【不，记得吗？】
その声が不安げに俺に問う。でも、俺はお前なんて知らない。
声音里蕴含着不安。但，我（♂）不认识你啊。
突然電車が止まり、ドアが開く。そうだ、電車に乗っていたんだ。そう気づいた瞬間、俺は満員の車輌に立っている。目の前に見開いた瞳がある。まっすぐに俺を見つめている少女、その制服姿は、降車の乗客に押されて俺から遠ざかっていく。
突然电车停下，门扉滑开。是了，是在坐电车啊。这么意识到的瞬间，我站在满员的电车里。眼前是睁大眼睛，直直盯着我的少女，身着校服的身体，在下车的人流中一点点走远。
「名前は、みつは！」
【名字是，MITSUHA】
少女はそう叫び、髪を結っていた紐をするりとほどき、差し出す。俺は思わず手を伸ばす。薄暗い電車に細く差し込んだ夕日みたいな、鮮やかなオレンジ色。人混みに体を突っこんで、俺はその色を強く掴む。
少女叫喊的同时，把束紧头发的发结倏忽取下，伸向前方。我（♂）下意识的伸出手。昏暗的电车里薄薄射入的夕阳一样鲜明的橙红色。人流中挺起身体，我（♂）抓住那抹颜色。
そこで、目が覚めた。
一瞬间，清醒了。
少女の声、その残響が、まだうっすらと鼓膜に残っている。
少女的声音以及余韵，还淡淡的残留在鼓膜里。
......名前は、みつは？
……名字是，MITSUHA？
知らない名で、知らない女だった。なんだかすごく必死だった。涙がこぼれる寸前の瞳、見たことのない制服。まるで宇宙の運命を握っているかのような、シリアスで深刻な表情だった。
不认识的名字，不认识的女孩。简直是一副拼命的样子。眼泪就要溢出的瞳孔，没有见过的校服。仿佛紧握着宇宙的命运一样，沉痛而深刻的表情。
でもまあ、ただの夢だ。意味なんかない。気づけばもう、どんな顔だったかも思い出せない。鼓膜の残響もすでに消えている。
但不过是梦吧。没有任何意义。现在，已经想不出那副样子。鼓膜的残响也已经消失。
それでも。
然而。
それでも、俺の鼓動はまだ、異常に高鳴っている。奇妙に胸が重い。全身が汗ばんでいる。とりあえず、俺は息を深く吸う。
然而，我（♂）感情的鼓动，还在不寻常的高位。胸口异常沉重。全身发汗。总之，我（♂）深呼吸一口。
すーっ。
咝——。
「......？」
【……？】
風邪か？鼻と喉に違和感がある。空気の通り道が、いつもよりもすこし 細い。胸が、奇妙に重い。なんというか、物理的に重いのだ。俺は自分の体に目を落とす。そこには胸の谷間がある。
感冒了吗？鼻子和喉咙处感觉奇妙。来回空气的通道，比平常的感觉稍细。胸口沉重。我（♂）看向自己的身体。那里是胸部的凸起。
主播：娜娜
小编：ミアオ
责编：日语之声
网友评论