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【日语共读】《心》夏目漱石(169)

【日语共读】《心》夏目漱石(169)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2019-04-17 23:41 被阅读1次

           《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路。



        「その時私はしきりに人間らしいという言葉を使いました。Kはこの人間らしいという言葉のうちに、私が自分の弱点のすべてを隠しているというのです。なるほど後から考えれば、Kのいう通りでした。しかし人間らしくない意味をKに納得させるためにその言葉を使い出した私には、出立点(しゅったつてん)がすでに反抗的でしたから、それを反省するような余裕はありません。私はなおの事自説を主張しました。するとKが彼のどこをつらまえて人間らしくないというのかと私に聞くのです。私は彼に告げました。――君は人間らしいのだ。あるいは人間らし過ぎるかも知れないのだ。けれども口の先だけでは人間らしくないような事をいうのだ。また人間らしくないように振舞おうとするのだ。

        “那时我一再地使用了人情味这个词。K说我就是在人情味这个词中,隐蔽着自己的一切弱点。不错,后来想想,K说得也对。但我当时用人情味这个词,是要K承认自己没有人情味,出发点是带有反抗性的,也就没有工夫来反省自己了。我仍然坚持自己的说法。于是K就问我,他到底哪里没有人情味。我告诉他,你是很有人情味的,也许还太多了,不过口头上没有这样说,还故意装出没有人情味的样子。

     私がこういった時、彼はただ自分の修養が足りないから、他(ひと)にはそう見えるかも知れないと答えただけで、一向(いっこう)私を反駁(はんばく)しようとしませんでした。私は張合いが抜けたというよりも、かえって気の毒になりました。私はすぐ議論をそこで切り上げました。彼の調子もだんだん沈んで来ました。もし私が彼の知っている通り昔の人を知るならば、そんな攻撃はしないだろうといって悵然(ちょうぜん)としていました。Kの口にした昔の人とは、無論英雄でもなければ豪傑でもないのです。霊のために肉を虐(しいた)げたり、道のために体(たい)を鞭(むち)うったりしたいわゆる難行苦行(なんぎょうくぎょう)の人を指すのです。Kは私に、彼がどのくらいそのために苦しんでいるか解(わか)らないのが、いかにも残念だと明言しました。

        我这样说时,他只答道自己修养不够,所以别人也许会这样看的。他丝毫没有反驳我。我与其说觉得扫兴,倒不如说对他可怜起来。于是我立刻停止了与他的争论。他的语调渐渐变得低沉,神情惆怅地说道,倘若我理解了他所知道的故人,便不会这样攻击他了。K所说的故人当然不是英雄,也不是伟人,而是为了灵魂虐待肉体,为了道义鞭挞身躯的所谓苦行僧。他公开对我说,我不了解他正为此忍受着怎样的痛苦,实在太遗憾了。

    主播介绍

    本期主播:Reno

    本期编辑:LMN

    责任编辑:日语之声

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