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【日语共读】《心》夏目漱石(156)

【日语共读】《心》夏目漱石(156)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2019-03-25 15:35 被阅读4次



           《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路。



          私はKを説くときに、ぜひそこを明らかにしてやりたかったのです。しかしいえばきっと反抗されるに極(きま)っていました。また昔の人の例などを、引合(ひきあい)に持って来るに違いないと思いました。そうなれば私だって、その人たちとKと違っている点を明白に述べなければならなくなります。それを首肯(うけが)ってくれるようなKならいいのですけれども、彼の性質として、議論がそこまでゆくと容易に後(あと)へは返りません。なお先へ出ます。そうして、口で先へ出た通りを、行為で実現しに掛(かか)ります。彼はこうなると恐るべき男でした。偉大でした。自分で自分を破壊しつつ進みます。結果から見れば、彼はただ自己の成功を打ち砕く意味において、偉大なのに過ぎないのですけれども、それでも決して平凡ではありませんでした。彼の気性(きしょう)をよく知った私はついに何ともいう事ができなかったのです。その上私から見ると、彼は前にも述べた通り、多少神経衰弱に罹(かか)っていたように思われたのです。よし私が彼を説き伏せたところで、彼は必ず激するに違いないのです。私は彼と喧嘩(けんか)をする事は恐れてはいませんでしたけれども、私が孤独の感に堪(た)えなかった自分の境遇を顧みると、親友の彼を、同じ孤独の境遇に置くのは、私に取って忍びない事でした。一歩進んで、より孤独な境遇に突き落すのはなお厭(いや)でした。それで私は彼が宅(うち)へ引き移ってからも、当分の間は批評がましい批評を彼の上に加えずにいました。ただ穏やかに周囲の彼に及ぼす結果を見る事にしたのです。

     

          我在劝解K的时候,总想非把这点搞清不可。但是我一说必遭他的反驳,而且他还一定会搬出古人的事迹来作佐证。这样一来,我就不能不明确地指出这些古人和K 的不同之处。倘若K能虚心接受倒也罢了,可是他就是这号脾气,一争论到这地步,决不肯轻易回头,更要坚持下去,并且说到就做到。这样一来,他就是一个可怕又了不起的人了,自己边毁坏着自己,边前进。若以结果来看,他之所以了不起,不过只在于破坏了自己的成功罢了。但是,尽管如此,他也决不是平凡的。我虽然熟知他的脾气,却始终无法形容。而且,正如前面说过的。我似乎总觉得他多少患了些神经衰弱症。纵令我说服了他,他也定会激怒的。我虽然不怕跟他吵架,但是,我一想起自己那不堪忍受的孤独的境遇,便再也不能忍受我的朋友处在这种同样的境遇之中了。我不愿意进一步把他推进更孤独的境地里去。因此,在把他拉到我的住处之后,暂时我没对他说过类似批评的话,只平静地观察着环境给他带来的影响。

     

    主播介绍

    本期主播:晋助

    本期编辑:LMN

    责任编辑:日语之声

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