皆さん、こんばんは。
又到了日语共读的时间啦~
陪伴大家已久的《情书》今天迎来了第42回~
情 书
《情书》是日本作家岩井俊二的长篇小说,也是其成名作,首次出版于1995年。小说由一个同名同姓的误会展开,通过两个女子书信的交流,以舒缓的笔调细致的展现了两段可贵的爱情。
42
「…………」
「座って話聞いてください」
「もうわかったよ」
「わかってないじゃない」
「わかってる。俺が反対したってどうにもなんないんだろ?」
「……そうよ」
「じゃあ引っ越すしかないじゃないか」
「……」
「请坐下来听我说。」
「我已经明白了。」
「你根本就不明白吧!」
「我明白,是不是我怎么反对也没有用?」
「……是。」
「那就只能搬家了。」
そう言って祖父は部屋を出て行った。祖父がついに折れた。しかしあまりにも呆気ない折れ方にあたしはちょっと拍子抜けした気分だった。
「もうろくじじい」
ママが不愉快そうにつぶやいた。そしてしばらくしてから、あたしにこう訊きた。
「いまおじいちゃん引っ越すしかないって言った?」
頭に血が上がっていたママは、肝心のところをちゃんと聞いていなかったのだ。ともかくこれでわが家の引っ越しが決まった。入居は来月の中旬ということになった。
「少しずつ荷物まとめといてよ」
爷爷说完,走出了房间。爷爷终于屈服了。不过她太容易就屈服了,这让我有点失望。
「这个老头。」
妈妈不高兴地碎念着。又过了一会儿,她问我:
刚才爷爷是不是有说只能搬家了?」
原来刚才妈妈怒火中烧,没听清楚关键的话。不管怎样,搬家的事就这样确定了。我们预定在下个月中旬迁入新居。
「可以开始慢慢打包行李了!」
ママからの指令は特に屋根裏部の書斎のことをさしていた。かつては父の書庫だったその屋根裏は、あたしが自分の本を置くようになってから次第に荒れ果て、今では足の踏み場もなくなっていた。日曜日、思い立ったあたしは久しぶりに屋根裏に入った。ところが十五分も手を動かしていると、だんだん面倒くさくなってきた。書棚整理なんて仕事で苦もなくこなしてるのに、ウチの書棚となると急に億劫になってしまうのはどうしてなんだろう。そんなことを考えているうちに一冊の本があたしの目に止まった。それは中学時代の卒業アルバムだった。
あたしはアルバムを手に取って、思えば卒業以来一度も開かれることなかったそのベージをめくった。中身は予想外に保存状態がよく、パリリと固い新鮮な音をたてた。おまけに新品の本特有のシャープな匂いさえまだ残っていた。
妈妈这道命令特别指的是阁楼的书房。那里曾经是爸爸的书库。自从我开始把自己的书也放进去之后,阁楼就渐渐荒废在那哩,现在已经连站的地方都没有了。星期天,我下定决心来到久违的阁楼,但是才动手收拾十五分钟左右,就开始觉得很厌烦。整理书架这种事情,我在工作时不觉得辛苦,但为什么轮到收拾自家的书架时,却突然觉得很麻烦?正当我在思考这个问题时,一本册子吸引了我的目光,那是国中的毕业纪念册。
我拿起毕业纪念册,翻着那些从毕业以后就再也没有翻开过的内页。内页比想象中保存得还要好,翻动时发出清脆的沙沙声,甚至还留着新书才有的气味。
あたしは三年二組の集合写真を探した。かつての同級生たちのあどけない顔が並んでいた。
「みんなこんなに若返っちゃって」
若返ったのではない。こっちが歳を取ったのだ。
あのもうひとりの藤井樹は仲間と外れて、マルの中にひとりぽつんと浮かんでいた。この中学生の少年がその後渡辺博子と付き合ったり別れたりしたのかと思うと、まだなんにも知らずに写真に納まっている姿があどけなく見えて可笑しかった。
結局かたづけに挫折したあたしはアルバムだけかかえて屋根裏を出た。
我找到三年二班的团体照。从前的同学个个天真无邪地排排站着。
「大家都变得这么年轻!」
不是大家变得年轻,而是我老了。
另外那一位藤井树特立独行,一个人独自飘浮在一个圆圈里。就是这个国中少年和那个渡边博子相识后又分手吗?但看到照片里他对未来一无所知的天真模样,就觉得很好笑。
结果放弃收拾书房的我,最后只抱着这本纪念册就离开了阁楼。
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主播/蔺山
编辑/ミアオ
责任编辑/日语之声
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