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【日语共读】《心》夏目漱石(163)

【日语共读】《心》夏目漱石(163)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2019-04-07 00:50 被阅读3次

           《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路。


     

    「Kはあまり旅へ出ない男でした。私(わたくし)にも房州(ぼうしゅう)は始めてでした。二人は何にも知らないで、船が一番先へ着いた所から上陸したのです。たしか保田(ほた)とかいいました。今ではどんなに変っているか知りませんが、その頃(ころ)はひどい漁村でした。第一(だいち)どこもかしこも腥(なまぐさ)いのです。それから海へ入ると、波に押し倒されて、すぐ手だの足だのを擦(す)り剥(む)くのです。拳(こぶし)のような大きな石が打ち寄せる波に揉(も)まれて、始終ごろごろしているのです。

     “K很少出门旅行,我也是头一次去房州。我们什么都不懂,船到第一站就上了岸。那地方大概叫保田,不知道现在有什么变化没有,那时是个乱糟糟的渔村。首先到处是鱼腥味,而且一下海就会被波浪冲倒,马上蹭破手脚。拳头大的石块给涌来的海浪揉搓着,总是滚来滚去的。

     

     私はすぐ厭(いや)になりました。しかしKは好(い)いとも悪いともいいません。少なくとも顔付(かおつき)だけは平気なものでした。そのくせ彼は海へ入るたんびにどこかに怪我(けが)をしない事はなかったのです。私はとうとう彼を説き伏せて、そこから富浦(とみうら)に行きました。富浦からまた那古(なこ)に移りました。すべてこの沿岸はその時分から重(おも)に学生の集まる所でしたから、どこでも我々にはちょうど手頃(てごろ)の海水浴場だったのです。Kと私はよく海岸の岩の上に坐(すわ)って、遠い海の色や、近い水の底を眺(なが)めました。岩の上から見下(みおろ)す水は、また特別に綺麗(きれい)なものでした。赤い色だの藍(あい)の色だの、普通市場(しじょう)に上(のぼ)らないような色をした小魚(こうお)が、透き通る波の中をあちらこちらと泳いでいるのが鮮やかに指さされました。

       我马上讨厌起来。可K既不说好也不说坏,至少脸色是平静的。但是,他每因下海,身上没有一次不挂伤的。我总算说服了他,从这里来到富浦,又从富浦去到那古。那时候,这沿岸一带主要是学生聚集的地方,无论到哪儿都是正适合我们口味的海水浴场。K和我常常坐在岸边的岩石上,眺望那遥远的海色和近处的海底。在岩石上俯视海水也别有一番瑰丽景色。那些红色、蓝色和色彩奇异平时难得看见的小鱼,在透明的海水中欢畅地游来游去,泛起一片鲜艳的色泽。

     

    主播介绍

    本期主播:エル

    本期编辑:LMN

    责任编辑:日语之声

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