你的名字
故事发生的地点是在每千年回归一次的彗星造访过一个月之前，日本飞驒市的乡下小镇糸守町。在这里女高中生三叶每天都过着忧郁的生活，而她烦恼的不光有担任镇长的父亲所举行的选举运动，还有家传神社的古老习俗。在这个小小的城镇，周围都只是些爱瞎操心的老人。为此三叶对于大都市充满了憧憬。
然而某一天，自己做了一个变成男孩子的梦。这里有着陌生的房间、陌生的朋友。而眼前出现的则是东京的街道。三叶虽然感到困惑，但是能够来到朝思暮想的都市生活，让她觉得神清气爽。另一方面在东京生活的男高中生立花泷也做了个奇怪的梦，他在一个从未去过的深山小镇中，变成了女高中生。两人就这样在梦中邂逅了彼此。
文中的人称代词有重要作用，而中文的第一人称【我】已经反映不出性别，故采取我（♂），我（♀）的方式表现。
「あの、先輩」
【那个，前辈】
椅子から立ち、リュックの前にしゃがみ込んでいる先輩に声をかける。
从椅子上站起，对附身在背包前的前辈说道。
「俺、なんかおかしなことばかり言ってて……。今日一日、すみません」
【我（♂）这段时间一直在说很奇怪的话……今天一天，真是抱歉了】
なにかを丁寧に封印するみたいにリュックのファスナーを閉めて、先輩が立ち上がる、それがどこかスローモーションのように、俺には見える。
像是小心的封印住什么一样拉上背包的拉链，前辈站了起来。在我眼里，仿若慢镜头一样。
「……ううん」
【……不会】
そう言って、かすかな笑みで先輩は首を振る。
这么说着，轻轻微笑的前辈摇摇头。
「一部屋しか取れなくて、すみません」
【只订到一间房，真是抱歉】
「下で司くんにも同じこと言われたわよ」
【司刚刚也这么说了哦】
そう言って、先輩はおかしそうに笑った。俺たちは窓際の小さなテーブルに、向かい合って座っている。
这么说的前辈脸上一股莫名的微笑。我们正对坐在窗边的小桌旁。
「私はぜんぜん平気。今夜はたまたま団体さんが入っちゃって、部屋が空いてないんだってね。教員組合の懇親会だって、宿のおじさんが言ってたよ」
【我（♀）完全ok的。今晚有团体客人入住，没有空房间了。听旅馆的大叔说好像是教员的破冰会之类的】
それから、お風呂上がりに休憩室で梨をご馳走になってきちゃったと、楽しそうに先輩は言う。この人には誰だって、なにかを差し出したくなるのだ。旅館のシャンプーの匂いが、遠い外国の特別な香水のように俺に届く。
然后洗完澡在休息室里有人请她吃梨，前辈说着说着一脸幸福的样子。这个人，就是散发出无论是谁都想给她呈贡些什么的魅力啊。旅馆洗发液的香气，如同遥远国度的香水一样扑面而来。
「へえ。糸守町って組紐の産地でもあったのね。きれい」
【诶。原来系守町还是组纽的产地呢。好漂亮】
先輩は、糸守町の郷土資料本をめくりながら呟く。俺が図書館から借りてきたうちの一冊。
前辈一边翻着系守町的民俗资料小声说道。这是我（♂）从图书馆借来的众多书籍中的一册。
「私のお母さん時々着物を着るから、うちにも何本かあるのよ。……あ、ねえ」
【我（♀）母亲经常会穿和服，所以家里也有好几个……诶】
俺は湯飲みを持った手を止めた。先輩が、俺の右手首を見ている。
我（♂）拿茶杯的手停了下来。前辈盯着我（♂）的右手腕。
「瀧くんのそれも、もしかして組紐？」
【瀧君的那个，该不会是组纽吧？】
「ああ、これは……」
【啊啊，这是……】
湯飲みをテーブルに置き、自分に手首を俺も見る。いつものお守り。糸というよりはもっと太い、オレンジ色の鮮やかな紐が手首に巻き付けてある。
把茶杯放在桌上，我（♂）也看起自己的手腕。一直随身携带的那个护身符。比线要更加粗大的橘色显眼的绳结缠绕在手腕。
……あれ？
……诶？
これは、たしか―――――
这，确实是——
「たしか、ずっと前に、人からもらって……お守り代わりに、時々つけてて……」
【确实是很久以前，有人给我的……就当成护身符，一直戴在手上……】
頭の芯が、ふたたびうずく。
头部深处，再次开始生疼。
「誰に……？」
【是谁呢……?】
と俺は呟く。思い出せない。
小声的呢喃，就是想不起来。
でも、この紐を辿ればなにかがある、そんな気がする。
但，对这个绳结来源的追溯必然会带来什么，我（♂）不由得这样感觉。
主播：短腿的小企鹅
小编：ミアオ
责编：日语之声
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