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【日语共读】《心》夏目漱石(122)

【日语共读】《心》夏目漱石(122)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2019-01-26 20:05 被阅读2次
       

           《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路。

       私はたった一人山へ行って、父母の墓はかの前に跪(ひざまず)きました。半(なかば)は哀悼(あいとう)の意味、半は感謝の心持で跪いたのです。そうして私の未来の幸福が、この冷たい石の下に横たわる彼らの手にまだ握られてでもいるような気分で、私の運命を守るべく彼らに祈りました。あなたは笑うかもしれない。私も笑われても仕方がないと思います。しかし私はそうした人間だったのです。

        我独自进山,怀着一半哀悼,一半感谢的心情,跪在父母的坟墓前。我仿佛觉得,他们那躺在冰冷的墓石下的手里,还掌握着我未来的幸福。我祈求他们保护我。也许你会笑的。笑也无妨,我就是这样的人呵。

     私の世界は掌(たなごころ)を翻すように変りました。もっともこれは私に取って始めての経験ではなかったのです。私が十六、七の時でしたろう、始めて世の中に美しいものがあるという事実を発見した時には、一度にはっと驚きました。何遍(なんべん)も自分の眼を疑(うたぐ)って、何遍も自分の眼を擦(こす)りました。そうして心の中(うち)でああ美しいと叫びました。十六、七といえば、男でも女でも、俗ぞくにいう色気(いろけ)の付く頃です。色気の付いた私は世の中にある美しいものの代表者として、始めて女を見る事ができたのです。今までその存在に少しも気の付かなかった異性に対して、盲目(めくら)の眼まなこが忽(たちま)ち開(あ)いたのです。それ以来私の天地は全く新しいものとなりました。

         我的世界翻手般地变化了。然而,这对于我来说,已经不是头一次经历。大约在我十六、七岁,头一次在人间发觉美的时候,猛的惊讶了。我不知多少次怀疑过自己的眼睛,把眼睛擦了又擦。而且在心中暗暗喊道:呵,太美了!一到十六、七岁,无论男女都是所谓春情初动的年龄。春情初动的我,最初窥见了代表人间美的女性。面对以前丝毫没有注意到其存在的异性,我那‘失明’的眼睛豁然打开,从此以后,我的天地焕然一新。

        私が叔父(おじ)の態度に心づいたのも、全くこれと同じなんでしょう。俄然(がぜん)として心づいたのです。何の予感も準備もなく、不意に来たのです。不意に彼と彼の家族が、今までとはまるで別物のように私の眼に映ったのです。私は驚きました。そうしてこのままにしておいては、自分の行先(ゆくさき)がどうなるか分らないという気になりました。

        我发觉叔叔的变化时,大概与此完全相同,是突然觉到的。没有任何预感和准备,突然就来了。他和他的家族,突然在我眼里跟以前截然不同了。我惊诧不已,而且,我担心照这样下去,我的前途真是不可思议啊。

     

    主播介绍

    本期主播:酥饼

    本期编辑:LMN

    责任编辑:日语之声

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