今天主播 阿花 为我们继续带来
日本文学《蟹工船》(22)
では、はじめましょう!
蟹工船(22)
それは間近に来ていた。然し大きな波は、川崎船と本船を、ガタンコの両端にのせたように、交互に激しく揺り上げたり、揺り下げたりした。次ぎ、次ぎと、二つの間に波の大きなうねりが もり上って、ローリングした。目の前にいて、中々近付かない。――歯がゆかった。甲板からはロープが投げられた。が、とどかなかった。それは無駄なしぶきを散らして、海へ落ちた。そしてロープは海蛇のように、たぐり寄せられた。それが何度もくり返された。こっちからは皆声をそろえて呼んだ。が、それには答えなかった。漁夫達の顔の表情はマスクのように化石して、動かない。眼も何かを見た瞬間、そのまま硬わばったように動かない。――その情景は、漁夫達の胸を、眼のあたり見ていられない凄さで、えぐり刻んだ。
已经离得很近了。但巨浪就像把作业船和母船放在跷跷板两端,一上一下剧烈摇晃。浪头一个接一个朝两船之间冲高压下。虽近在眼前,却怎么也靠不在一起,让人急不可耐。从甲板抛下缆绳,但够不到,只是徒然溅起水花掉进海里。缆绳又像海蛇一样被拉了上来。如此反复多次。大家从这边齐声喊叫,但没有回音。渔工们脸上的表情如面具一般僵止不动。就连眼睛看什么那一瞬间也像僵死一样一动不动。眼前的情景如刀刃剜着渔工的胸口,实在目不忍视。
又ロープが投げられた。始めゼンマイ形に――それから鰻のようにロープの先きが のびたかと思うと――その端が、それを捕えようと両手をあげている漁夫の首根を、横なぐりにたたきつけた。皆は「アッ!」と叫んだ。漁夫はいきなり、そのままの恰好で横倒しにされた。が、つかんだ! ――ロープはギリギリとしまると、水のしたたりをしぼり落して、一直線に張った。こっちで見ていた漁夫達は、思わず肩から力を抜いた。
缆绳再次投下。绳头始而像发条、继而像鳗鱼一样伸展过去,绳头横向抽在伸出两手准备抓它的渔工脖子上。大家“啊”一声叫。渔工当即被侧身打倒,但他抓住了!缆绳一下下绷紧后,抖落水珠,绷成一条直线。在这边看着的渔工们不由得舒了口气。
ステイは絶え間なく、風の具合で、高くなったり、遠くなったり鳴っていた。夕方になるまでに二艘を残して、それでも全部帰ってくることが出来た。どの漁夫も本船のデッキを踏むと、それっきり気を失いかけた。一艘は水船になってしまったために、錨を投げ込んで、漁夫が別の川崎に移って、帰ってきた。他の一艘は漁夫共に全然行衛不明だった。
由于有风,警笛时而变高时而变远,如此反复不止。傍晚到来之前,除了两条,其他作业船还是全部回来了。一踏上甲板,哪个渔工都当即失去知觉。一条船进了水,就抛下锚,渔工们转到别的作业船上赶回。另一条则连同渔工们完全没了下落。
監督はブリブリしていた。何度も漁夫の部屋へ降りて来て、又上って行った。皆は焼き殺すような憎悪に満ちた視線で、だまって、その度に見送った。翌日、川崎の捜索かたがた、蟹の後を追って、本船が移動することになった。「人間の五、六匹何んでもないけれども、川崎がいたまし」かったからだった。
监工气得什么似的。三番五次下到渔工房间,又爬上走开。每次大家都以充满足以烧死他的强烈憎恶的视线默默目送。第二天,也是为了寻找作业船,母船开始追着蟹群移动。按监工的说法,“人五六匹无所谓,心疼的是作业船”。
本期主播
栏目/日语共读
翻译/林少华
主播/阿花
小编/小小铭
责编/日语之声
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