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今天将由主播启琳继续带我们分享
蟹工船(21)
では、はじめましょう!
蟹工船(21)
薄暗い機関室への降り口で、漁夫と水夫が固り合って騒いでいた。斜め上から、船の動揺の度に、チラチラ薄い光の束が洩(も)れていた。興奮した漁夫の色々な顔が、瞬間々々、浮き出て、消えた。
有些昏暗的机房舷梯口那里,渔工和水手们聚在一起吵吵嚷嚷。船每晃动一次都有淡淡光束从斜上方洒落下来。渔工们一张张激动的面孔时而闪出时而消失。
「どうした?」坑夫がその中に入り込んだ。
「浅川の野郎ば、なぐり殺すんだ!」殺気だっていた。
“怎么回事?”矿工走进他们中间。
“浅川那个混蛋,非揍死他不可!”
監督は実は今朝早く、本船から十哩ほど離れたところに碇(とま)っていた××丸から「突風」の警戒報を受取っていた。それには若(も)し川崎船が出ていたら、至急呼戻すようにさえ附け加えていた。その時、「こんな事に一々ビク、ビクしていたら、このカムサツカまでワザワザ来て仕事なんか出来るかい」――そう浅川の云ったことが、無線係から洩れた。
据无线电报务员透露,监工今天一大早就从停泊在十海里外的xx号接到了“风暴”警报,甚至附言说若作业船已经出去,须即刻叫回。而浅川当时却说什么“要是被这种事一一搞得心惊胆战,特意来这勘察加海还哪里干得成事!”
それを聞いた最初の漁夫は、無線係が浅川ででもあるように、怒鳴りつけた。「人間の命を何んだって思ってやがるんだ!」
「人間の命?」
「そうよ」
「ところが、浅川はお前達をどだい人間だなんて思っていないよ」
最初听得的渔工似乎把报务员当成了浅川,大声吼道:
“把人命看成什么啦,混账!”
“人命!”
“浅川根本就没把你们当人!”
何か云おうとした漁夫は吃もってしまった。彼は真赤になった。そして皆のところへかけ込んできたのだった。
想说什么的渔工忽然憋住,满脸通红,往大家这边跑来。
皆は暗い顔に、然し争われず底からジリ、ジリ来る興奮をうかべて、立ちつくしていた。父親が川崎船で出ている雑夫が、漁夫達の集っている輪の外をオドオドしていた。ステイが絶え間なしに鳴っていた。頭の上で鳴るそれを聞いていると、漁夫の心はギリ、ギリと切り苛まれた。
大家站立不动。但不用说,气愤正从心底一点一点浮上他们忧愁的脸。一个杂工引文父亲乘作业船下海了,开始围着渔工们聚堆的地方不安地走动。汽笛仍然响个不停。因为就在头顶上响,听得渔工们心如刀绞。
夕方近く、ブリッジから大きな叫声が起った。下にいた者達はタラップの段を二つ置き位にかけ上った。――川崎船が二隻近づいてきたのだった。二隻はお互にロープを渡して結び合っていた。
傍晚,船桥响起很大的喊叫声。下面的人一步跨两阶跑了上来——有两条作业船正在靠近。两条船用绳子互相拴在一起。
今日主播
主播/启琳
翻译/林少华
小编/小小铭
责编/日语之声
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