《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路。
その後(ご)私はあなたに電報を打ちました。有体(ありてい)にいえば、あの時私はちょっとあなたに会いたかったのです。それからあなたの希望通り私の過去をあなたのために物語りたかったのです。あなたは返電を掛(か)けて、今東京へは出られないと断って来ましたが、私は失望して永らくあの電報を眺(なが)めていました。あなたも電報だけでは気が済まなかったとみえて、また後から長い手紙を寄こしてくれたので、あなたの出京(しゅっきょう)できない事情がよく解(わか)りました。私はあなたを失礼な男だとも何とも思う訳がありません。あなたの大事なお父さんの病気をそっち退(の)けにして、何であなたが宅(うち)を空(あ)けられるものですか。そのお父さんの生死(しょうし)を忘れているような私の態度こそ不都合です。――私は実際あの電報を打つ時に、あなたのお父さんの事を忘れていたのです。そのくせあなたが東京にいる頃(ころ)には、難症(なんしょう)だからよく注意しなくってはいけないと、あれほど忠告したのは私ですのに。私はこういう矛盾な人間なのです。あるいは私の脳髄(のうずい)よりも、私の過去が私を圧迫する結果こんな矛盾な人間に私を変化させるのかも知れません。私はこの点においても充分私の我(が)を認めています。あなたに許してもらわなくてはなりません。
以后,我给你打过电报。说实在的,那时我是想同你见一面,按照你的希望,把我的过去告诉你。你回电说现时不能来东京。我久久地望着电报,心里很失望。似乎你觉得只打电报不妥,随后又发来一封长信,所以我更清楚地知道了你不能来东京的原因。我丝毫不认为你是失礼的。你怎么能不顾父亲的重病离开家呢?而我那不顾你父亲生死的要求才是欠妥的——其实我打那封电报的时候,已经忘记了你父亲。尽管你在东京的时候我还提醒过你,你父亲得的是难症,万万不可大意。我就是这样矛盾的人呵!也许是我脑子里乱,也许更是我的过去,把我压迫得变成这样矛盾的人的吧。在这方面,我还有足够的自知之明,请你务必原谅我。’
あなたの手紙、――あなたから来た最後の手紙――を読んだ時、私は悪い事をしたと思いました。それでその意味の返事を出そうかと考えて、筆を執(と)りかけましたが、一行も書かずに已(や)めました。どうせ書くなら、この手紙を書いて上げたかったから、そうしてこの手紙を書くにはまだ時機が少し早過ぎたから、已めにしたのです。私がただ来るに及ばないという簡単な電報を再び打ったのは、それがためです。
看到你的信——你的最后一封信时,我才发觉是我的过错。所以我想回一封信向你道歉,可是拿起笔来,一行没写又放下了。因为如果我要写,就要写这封信。而写这封信的时机还没到,所以停下来,又打了一封简短的‘不来亦可’的电报。
主播介绍
本期主播:生菜
本期编辑:LMN
责任编辑:日语之声
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