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【日语共读】《心》夏目漱石(128)

【日语共读】《心》夏目漱石(128)

作者: 日语之声 | 来源:发表于2019-02-07 23:09 被阅读1次

           《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路

     

    それはある軍人の家族、というよりもむしろ遺族、の住んでいる家でした。主人は何でも日清(にっしん)戦争の時か何かに死んだのだと上さんがいいました。一年ばかり前までは、市ヶ谷(いちがや)の士官(しかん)学校の傍(そば)とかに住んでいたのだが、厩(うまや)などがあって、邸(やしき)が広過ぎるので、そこを売り払って、ここへ引っ越して来たけれども、無人(ぶにん)で淋(さむ)しくって困るから相当の人があったら世話をしてくれと頼まれていたのだそうです。私は上さんから、その家には未亡人(びぼうじん)と一人娘と下女(げじょ)より外(ほか)にいないのだという事を確かめました。私は閑静で至極(しごく)好かろうと心の中(うち)に思いました。けれどもそんな家族のうちに、私のようなものが、突然行ったところで、素性(すじょう)の知れない書生さんという名称のもとに、すぐ拒絶されはしまいかという掛念(けねん)もありました。私は止(よ)そうかとも考えました。しかし私は書生としてそんなに見苦しい服装(なり)はしていませんでした。それから大学の制帽を被(かぶ)っていました。あなたは笑うでしょう、大学の制帽がどうしたんだといって。けれどもその頃の大学生は今と違って、大分(だいぶ)世間に信用のあったものです。私はその場合この四角な帽子に一種の自信を見出(みいだ)したくらいです。そうして駄菓子屋の上さんに教わった通り、紹介も何もなしにその軍人の遺族の家(うち)を訪ねました。


       据老板娘说,那家住的是军人的家属,直接了当地说,就是遗族。总之,主人是在日清战争(即中日甲午战争(1894-1895))时死去的。大约一年前,她们住在市谷的士官学校附近。因为有马厩,房子又太空旷,便卖掉了它搬到这里来了。可是家里人口少,非常冷清,便托付她,若有合适的人请帮个忙。我从老板娘那里还得知,那家除了孀妇、一个独生女儿和女佣人之外,再没有别人。我心中暗想,只要清静就行。可是又担心,象我这样的一个人,去了会不会因为一个不知底细的学生之故而立刻被拒之门外?我甚至想作罢。然而,我虽然是个学生,衣着却不那么寒怆,而且还戴着一顶大学帽子。你会笑我吧,要说戴大学生帽又怎么样?可是那时候的大学生跟现在不同,在社会上颇有信誉。我在那种场合对四角帽,可真有一种自信。于是我按照点心铺老板娘的指教,没经任何介绍,便去访问那位军人的遗族。

     

    私は未亡人(びぼうじん)に会って来意(らいい)を告げました。未亡人は私の身元やら学校やら専門やらについて色々質問しました。そうしてこれなら大丈夫だというところをどこかに握ったのでしょう、いつでも引っ越して来て差支(さしつか)えないという挨拶(あいさつ)を即坐(そくざ)に与えてくれました。未亡人は正しい人でした、また判然(はっきり)した人でした。私は軍人の妻君(さいくん)というものはみんなこんなものかと思って感服しました。感服もしたが、驚きもしました。この気性(きしょう)でどこが淋(さむ)しいのだろうと疑いもしました。

     

     我见到那位孀妇,说明了来意。她问了我的身世、学校、专业等等许多问题,然后,可能有了足以放心的把握了吧。当时她就对我说,什么时候搬来都可以。这位孀妇真是个正直而爽快的人。我钦佩地想:军人的妻子都是这样的么?我又钦佩又惊讶,简直猜不透,这样性格的人怎么还会寂寞。



    主播介绍

    本期主播:エル

    本期编辑:LMN     

    责任编辑:日语之声

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